唐招提寺

開基は中国・唐出身の僧・鑑真。奈良時代建立の金堂、講堂を始め、多くの文化財を有する。

唐招提寺 中興堂
Toshoaiji Temple Chukodo Hall
覚盛750回忌記念の祖師堂
 寄棟造(桁行3間・梁間3間)
 本瓦葺
 平成11年(1999)の建立
 通常は非公開
唐招提寺 中興堂
(2016/04/30撮影)

 歴史

時代 内容
平成11年(1999) 鑑真和上の再来と謳われた覚盛上人の没後750年の御遠忌記念事業で祖師堂として建立。

 建築

  • 正側面ともの3間で、四方には切目縁を設け、柱には大面取りの角柱、柱上は出三斗で中間には間斗束を用いる。
  • 正面3間蔀戸、内明障子引き違い。
  • 側面は正面より前2間は横舞良戸引き違い、内明障子片引き。
  • その他は土壁。
  • 内部は板敷、天井は格天井で北側1間には厨子を設けている。

 堂内


大悲菩薩坐像
Seated statue of Daihibosatsu
重要文化財
唐招提寺中興堂 大悲菩薩坐像

(引用:新版 古寺巡礼奈良8『唐招提寺』淡交社)


  • 木造彩色 像高:87.6cm
  • 中興の祖として、鑑真和上の再来として尊ばれた覚盛(かくじょう)上人の肖像。
  • 覚盛上人は、寛元元年(1243)寺に入り、律学を復興し、建長元年(1249)に示寂。
  • 褐色の褊衫(へんさん)と大衣を着す律宗の正装。
  • 像内の墨書から応永2年(1395)8月17日に造立されたと推定される。
  • 仏師・成慶の作。
 

 関連リンク

唐招提寺 公式サイト

 案内

住所

  • 奈良市五条町13-46

交通

  • 西ノ京駅 ~ 徒歩6分

拝観 詳細

  • 時間 8:30~17:00
  • 料金 600円
    (別途 御影堂:500円/新宝蔵:200円)