唐招提寺 御影堂 |
Toshoaiji Temple Mieido Hall |
重要文化財 |
入母屋造(桁行13間・梁間8間) |
銅板葺 |
慶安2年(1649)の建立 |
興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構 |
歴史
時代 | 内容 |
---|---|
慶安2年(1649) | 興福寺別当の一つ一乗院の御殿として建立。 |
明治4年(1871) | 廃藩置県に際し、奈良県庁舎として使用。 |
明治9年(1876) | 裁判所庁舎として使用。 |
昭和39年(1964) | 現在地に移築し、当初の姿に復原する。 |
建築
- 建物は書院造。
- 東に「玄関・殿上」と置き、西に「宸殿」を構え、間を「落ちの間」で繋いでいる。
宸殿
- 南北二列に部屋を配す
- 南側:宸殿の間、上段の間
- 北側:梅の間、松の間、桜の間
- 各部屋の周辺部は南・西側には広縁、東側は御縁座敷、北側は般若廊下を設置している。
- 鑑真和上坐像を安置:毎年6月の開山忌と9月の観月讃仏会に拝観できる。
堂内
御影堂障壁画 |
Pictures on partitions at Mieido |
東山魁夷が鑑真和上に捧げた襖絵 |
(引用:鑑真大和上御影堂参拝記念はがき)
- 御影堂内の襖絵。
- 昭和56年(1981)、鑑真和上に捧げるために奉納された。
- 日本を代表する画家・東山魁夷が12年間、専心制作した。
- 岩絵の具をやや渋く焼いて用いた彩色で日本の風景を描く。
- 上段の間:山をテーマにした『山雲』
- 宸殿の間:海をテーマにした『濤声(とうせい)』
- 水墨画で中国の風景を描く。
- 松の間:『揚州薫風』
- 桜の間:『黄山暁雲』
- 梅の間:『桂林月宵』
- 鑑真和上像が祀られる厨子には、日本に到着した最初の地である薩摩半島の秋目浦が『瑞光』として描かれる。
関連リンク
案内