春日大社

全国に約1,000社ある春日神社の総本社であり、武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。

春日大社 本 殿
Kasugataisya Shrine Main Hall
国宝
 一間社春日造
 檜皮葺
 文久3年(1863)造替
 平安時代の優美な意匠を伝える
春日大社 本殿
(引用:日本の古社『春日大社』淡交社)

 主祭神

  • 第一殿:武甕槌命(たけみかづちのみこと)
  • 第二殿:経津主命(ふつぬしのみこと)
  • 第三殿:天児屋根命(あめのこやねのみこと)
  • 第四殿:比売神(ひめがみ)

 神徳

  • 武甕槌命と経津主命は多くの神々と和平を結ぶ功績のある神
  • 天児屋根命は神事と政治を守り導く神
  • 比売神は天児屋根命の妃神と伝えられる平和と愛の尊い神

 建築

  • 南面して建ち、東を第一殿とし、同形同大の四棟が東より西に軒を接して並立する。
  • 各殿は小さいが、奥行きを少し深くとり、切妻造・妻入の形態の正面に片流れ屋根の向拝(庇、礼拝の場)を巧みに取り付けた、和様の水平繋虹梁で結んでいる。
  • 母屋部分の円柱は井桁に組んだ土台上に立ち、古い形式の起源を持つ。
  • 母屋では上下に長押(なげし)を打ち、内部では腰長押の高さに床を張り、天井を張らず化粧屋根裏とする。
  • 正面には板扉を開き、側面と背面は白壁(内部は羽目板張り)とする。
  • 前面にのみ高欄付きの簀子(すのこ)縁を取り付け、木階(きばし)を置き(ともに白木)、この上に庇(向拝)を架して面取角柱の向拝柱を立て、上に舟肘木をのせる。
  • 母屋が繁垂木であるのに対して庇は疎垂木で向拝柱の外側では母屋正面の破風板の庇が屋根を突き抜けて軒裏にあらわれるので、垂木を省略している。
    ⇒ 向拝があとから付け加えられたと考えられる。
  • 母屋と庇の屋根の織りなす曲線は優美であり、棟には一本の甍覆(いらかおおい)の木を置き、その両側面に美しい反りをもつ繊細な置千木(おきちぎ)を打ち付け、上には五角形の鰹木(かつおぎ:勝男木)2本を置く。
  • 木部は丹塗、板壁は白漆喰塗で、縁の下や木階の木口に黒漆塗の耳板を張り、剣巴文を描く。

引用:図解 社寺建築[社寺図例/編] 理工学社

 関連リンク

春日大社 公式サイト

 案内

住所

  • 奈良市春日野町160

交通 詳細

  • 近鉄奈良駅 ~ 徒歩25分

参拝 詳細

  • 時間:(4~9月)6:00~18:00 (10~3月)6:30~17:00
  • 料金:500円