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纒向矢塚古墳(纒向古墳群)

Makimuku-yazuka Burial Mound

纒向古墳群の一つ

所在地

  • 纒向古墳群の北西端に位置し、纒向小学校の西辺に近接する。

纒向矢塚古墳(纒向古墳群) 位置図

大和古墳分布図(纒向古墳群)

発掘調査

第1次調査 昭和46年(1971)

  • 纒向小学校の移転新築工事に伴う調査。
  • 墳丘の一部と幅約17~23m、深さ約60cmの周濠を検出。
  • 導水溝と周濠の接続部付近から庄内3式期と推測される土器群が出土。

第3次調査 平成19年(2007)

  • 古墳の範囲を確認するための調査。
  • 前方部前面側から周濠外側の地山の位置、削平を受けている可能性があるものの前方部墳丘との距離から本来の長さを考えると、纒向型前方後円墳の形式であることが確認された。
  • 周濠から古式土師器(庄内式)が出土。

墳丘

  • 前方後円墳 全長:約96m
  • 前方部 : 長さ 約28m、幅 約40m、高さ?
  • 後円部 : 径 東西約64m・南北56m、高さ約5m

纒向矢塚古墳 墳丘図
(引用:遺跡を学ぶ 051『邪馬台国の候補地 纒向遺跡』新泉社)

年代・埋葬者など

  • 被葬者は不明
  • 築造時期については、庄内3式期の土器群の出土より、3世紀中頃と推定。
纒向編年

日本の奈良県桜井市に所在する纒向遺跡において、発掘調査を担当した奈良県立橿原考古学研究所石野博信と、豊岡卓之による纒向遺跡出土の弥生土器・土師器を分類・整理して得られた編年である。1類から5類に区分されるが、暦年代については必ずしも考古学会で定説とは認められていない。

暦年代 纒向編年 土器出土遺構 対応する土器型式
180―210年 纒向1類 北溝北部下層
灰粘土層
弥生5様式
210―250年 纒向2類 辻地区土抗2 庄内1式(庄内古式)
250―270年 纒向3類 南溝南部
黒粘土(1)下層
庄内2式(庄内新式)
270―290年 纒向4類 辻地区土抗4下層 庄内3式(庄内新新式)
布留0式
290―350年 纒向5類 辻地区土抗4上層
辻地区土抗7
布留1式

埋設設備

  • 未調査により詳細不明。

参考文献

  • 奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック 網干善教 監修 奈良商工会議所 編 山と渓谷社
  • 奈良県の歴史散歩 (上)奈良南部 [歴史散歩29] 山川出版社
  • シリーズ「遺跡に学ぶ」051 『邪馬台国の候補地 纒向遺跡』 石野博信 新泉社
  • 新近畿日本叢書 大和の考古学第2巻 大和の古墳Ⅰ 奈良県橿原考古学研究所監修 泉森皎編 近畿日本鉄道株式会社

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<所在地>

  • 桜井市東田字矢塚

 

<アクセス>

  • 巻向駅 ~ 徒歩15分

 

<入場>

  • 時間 自由
  • 料金 無料