元興寺 地蔵会万灯供養

資料
  • 昭和23年(1948)に復興した宗教行事で、元興寺極楽堂(曼荼羅堂)に掲げられる各界名士奉納の行燈絵が初志の行を現在に伝える。
  • 有縁無縁一切霊等を追善し、また家内の繁栄と子供たちの健やかな成長を、そして世界平和を地蔵大菩薩に祈願する行事。
  • 中世以来、元興寺庶民信仰の歴史の中で、地蔵信仰は最も盛んな信仰であった。
  • 現在の灯明に点じての供養は、昭和63年(1988)に浮図田の整備とともに、その作法として発意したもの。
  • 祈願を墨書した灯明皿(土を還るように低火温で焼成したもの)に、菜種油を注ぎ、藺草(いぐさ)の灯芯に点火した灯明が浮図田に並べられ、堂内も献灯が掲げられ、幽玄な雰囲気になる。
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時期
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  • 8/23~24に開催
写真集
元興寺地蔵会万灯供養 夕暮れと地蔵と灯明
夕暮れと地蔵と灯明

18:00過ぎ、日没前から境内の雰囲気が徐々に変わっていくことを楽しむ。

元興寺 地蔵会万灯供養 弁才天周辺の灯明
弁才天周辺の灯明

境内の奥にある弁才天周辺の小路も灯明によって明りが灯されている。

元興寺 地蔵会万灯供養  石仏と灯明皿
石仏と灯明皿

浮図田の石仏を囲むように隙間なく、灯明皿が敷き詰められている。

元興寺 地蔵会万灯供養  灯明皿
灯明皿

灯明皿は、8/23~24のイベントで作ることを体験できる(1口 1,000円)。
藺草芯の灯芯は奈良県安堵町歴史民俗資料館灯芯保存会から献納されたもの。
灯明皿には各人の祈願が墨書されている。

元興寺地蔵会万灯供養 祈る少女
祈る少女

子供のモデルを使った公式的な撮影風景に遭遇。

元興寺地蔵会万灯供養 灯明皿の灯り
灯明皿の灯り

不均一に柔らかな明りとなる灯明の光はまさに幽玄な雰囲気をつくりだしていた。

元興寺 地蔵会万灯供養
 極楽堂と七重石塔
極楽堂と七重石塔

元興寺のシンボルである極楽堂と浮図田にある七重石塔、そして灯明の明り。

元興寺地蔵会万灯供養 歴代住持石塔前の風景
歴代住持石塔前の風景

灯明の明りによって幽玄な雰囲気がつくりだされる。

2013/08/24撮影