明細
石棺外
名称 | 員数 | 内容 |
---|---|---|
金銅鞍金具 | 1背 | |
鉄地金銅張鞍金具 | 2背分 | 残欠共 |
金属製品 | 一括 | 馬具類、挂甲小札、刀身、鉄鏃、鉄製模造品など |
土師器・須恵器 | 46箇 | 須恵器37(蓋3箇共)、土師器9 |
- 石棺と奥壁の狭い間から折り重なって遺物が出土。
⇒ 豪華絢爛な金銅製馬具の鞍金具は石室奥部ほぼ中央に、前輪が東、後輪が西に(つまり東向き)に副葬されていた。
⇒ 後に判明した石棺内の被葬者が東部を頭に埋葬されていたことと一致する。 - 石棺奥部全面から歩揺付尻繋飾金具が40個以上出土したが
- 他の馬具類より上層から出土する場合が多く、副葬位置を特定できなかった。
- 飾り金具に本来付いているはずの歩揺が一枚も装着されておらず、取り外されていた。
馬具の名称
(引用:遺跡に学ぶ 032『斑鳩に眠る二人の貴公子 藤ノ木古墳』新泉社)
詳細
刀剣類
Swords
- 棺内には5振の大刀と1振の剣があった。
- いずれも金銅製の華麗なつくりで、朝鮮半島製とみられる円頭大刀(83cm)のほかは、全て古墳時代前期以来の伝統的な倭風大刀の系譜を引くものであった。
- 特に2人の被葬者の左右の最上部に置かれていた大刀は、ともに長さ136cmの大振りで金銅製の三輪玉や魚佩を伴い、金銅板、銀板、さらに幾重もの織物を巻き、鞘にはガラス玉を散りばめた美しいものであった。
- 魚佩(大形の魚を背開きにしたような薄い金銅板で作られた装飾品:ぎょはい)が2枚1組で3組(計6枚)出土し、3振の大刀に附属することを示す紐状の繊維が残っていた。
⇒ 魚佩の用途がはっきりした。 - 6世紀の古墳から出土する倭風大刀の中ではひときわ優れたものであり、大王の佩刀と呼ぶにふさわしいものであった。
関連リンク
案内
住所
- 生駒郡斑鳩町法隆寺西2-1
交通
- 法隆寺駅 ~ バス「法隆寺門前」行き終点 ~ 徒歩10分
見学
- 時間 自由
- 料金 無料